吉羅理事長を攻略しているうちに、平凡だがずば抜けた音楽的才能を秘めた女子高校生の香穂子ちゃんと、31歳独身、容姿端麗、セレブリティという吉羅暁彦理事長という微妙な関係がいいなあと思うようになりました。

音楽学院に併設される普通科所属の彼女が、音楽の妖精であるファータ（芸術の神ミューズの使者的な？）
に音楽的才能を見出されるお話。
そこから恋愛相手の男子高校生たち・教師である金澤、先輩の王崎、理事長の吉羅と恋愛関係を結んでいくのが主体のゲームです。
（恋愛に陥らなくても、後輩の冬海笙子ちゃんや天羽菜美ちゃんらとの友情深めるエンドもあり。そこもいいですね～）

現実的に考えれば、香穂子ちゃんにも吉羅理事長にとっても、厳しい環境の相手だとしか言いようがなくて。
そもそも自分が理事長をしてる学院の生徒に手を出したら、吉羅さんは理事長としての社会的立場はかなり危うくなります。
学院の私物化だ！とか、このロリコンが！とか罵声を浴びるであろうことは必至でしょう。
世間的な謗りは容赦なく浴びせられることでしょう。
それと、淫行条例に抵触しちゃうよという微妙な年齢も。

この恋を貫くには、純愛だということで、最終的に香穂子ちゃんと結婚することで、世間の誹謗中傷を躱すのが最善だと思われます。
やってポイ捨てだとすると、それこそ犯罪者扱いされることは想像に難くないし。
吉羅さんの理事長としての社会的地位さえ危うくさせるほどの危険な恋です。

男にとって、仕事上の立場ってめちゃくちゃ重要なんですよね。
まして彼のように、若くして私立名門校の理事長なんぞになって、その経営手腕が強引とか話題先行とか、決して芳しくない評価とともに注目されちゃってると、何かとやりづらいことでしょう。


しかし、吉羅暁彦はなかなか本心を明かしませんね。
ＰＳ２のアンコールをやって攻略しましたが、ほんとこの男、感情を素直に出すことをほとんどしない！
100万人の金色のコルダでも、40章になりますが、彼がストレートに香穂子を励ましたり、労わったりするのって、少しくらいしかないんです。
大抵は持って回ったわかりにくい言葉で示唆するか、皮肉とセットになっているんですよね。
この男は～～～～
なんて素直じゃなくて、捻くれているんだ！！
けど、そういう人の隠れた優しさこそが嬉しいんですよね…


思うに、彼が素直に心情を明かすことが少ないのは、自己開示がとっても下手で、自分を受け入れてもらえないという諦念が先にあるのかなと。
段々と親密になっていく香穂子には、お姉さんのお墓参りに同行させて、そこで素直に昔の心境を振り返って香穂子に語ります。
本当は語りたがりで、自分をわかって欲しいという思いが誰よりも強い人じゃないのかな。

自分を受け入れてくれる香穂子ちゃんには、ある程度彼女の好意を悟っていて、彼女になら言えるという確信があるから、ふざけたり真面目に話したりできるんでしょうね。
絶対に素直に好きとは言い合えない、微妙な距離感を保ったまま、近づいては離れる関係がとっても好きです。

モバゲーの100万人の金色のコルダ・吉羅理事長の勝手ノベライゼーション、今は18章までと、30～39章まで書き溜めました。
あとはイベントチケットを使うか、サブ垢で攻略をしている19章まで真面目にやろうかと思っています。

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