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100万人の金色のコルダベースに、吉羅暁彦理事長×日野香穂子の小説・イラスト・漫画を書いてます。 http://kirariji.side-story.net/ 主に吉羅理事長に関することばかり書いてます。 絵は全て自作です♪吉羅暁彦様が麗しすぎてたまりませぬ(*´д`*) <!--shinobi1--><script type="text/javascript" src="//xa.shinobi.jp/ufo/190752100"></script><noscript><a href="//xa.shinobi.jp/bin/gg?190752100" target="_blank"><img src="//xa.shinobi.jp/bin/ll?190752100" border="0"></a><br><span style="font-size:9px"><img style="margin:0;vertical-align:text-bottom;" src="//img.shinobi.jp/tadaima/fj.gif" width="19" height="11"> </span></noscript><!--shinobi2-->
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金色のコルダの漫画版も全17巻持ってますが(ブックオフオンラインできれいなセットが一冊105円で揃いました!)

金色のコルダでamazon検索すると、ともに検索にひっかかってくるのが、宮脇明子さんの「金と銀のカノン」です。

あの有名な、ドラマ化までされた「ヤヌスの鏡」「運命の恋人」の著者の作品です。
めちゃくちゃに面白いです!人間関係の綾だとか、人間の悪意だとか、そんなところまで踏み込んでいる描写は、もはや少女マンガという括りさえ越えています。


リアリスティック劇画っぽい美麗な絵を描く人ですが、主人公の「樋口真澄」が凄まじい悪女なんです。

彼女は貧しい家に育つ中三で、義父は飲んだくれのアル中オヤジ、息子は高校も行ってないか中退のチンピラ、弟妹は幼い。気弱な母に暴力をふるう義父、強気で逆らう真澄です。
義父がやってたらしい定食屋を母とともに手伝う真澄は、腕試しで私立の音楽高校を受験し見事合格しますが、経済的事情につきそこへの進学は断念せざるをえない。


実父が生きていた小4まではピアノ教室に通ってましたが、現状は中学の音楽教師に見込まれて個人的にレッスンを受けているだけです。
成績優秀、美人でピアノの達人と友人も羨むほどの真澄ですが、ある日彼女の美貌に目を付けたチンピラ義兄とその友人達にレイプされてしまいます。

彼女の美貌は義父でさえ着替えを覗いたりするくらいです。
真澄が義兄と結婚すれば丸くおさまるなどとトンデモ理論を言い出すDV被害者の母。これに強気な真澄の怒りが大爆発します。

家出して通りがかった先は、音楽高校受験時に拙いピアノを弾いていた大金持ちのお嬢様、弾正容子の父が経営する劇場。観劇を終えた容子が真澄に笑いかける。

レイプのショックと、あまりに恵まれた容子への羨望で倒れる真澄。彼女を家に引き連れて看護する容子ですが、ここからが悪女真澄の本領発揮です。


義父に「弾正さんの養女にしてもらう」と大嘘をついて電話し義父を呼び寄せます。荒れ狂うアル中義父を見て気色ばむ容子の父。しかもこれまで真澄を養育していた金銭を要求する始末の義父、とことんまで腐ってます。
その義父のいる家には帰せないと言う容子の父、弁護士を立てると言われて追い返される義父でした。

真澄は哀れな自分の境遇をアピールし、容子の同情を買い、弾正家にて一人っ子容子のお相手役として住み込みに成功してしまいます。
いずれは養女にという目論見を隠しつつ、容子を殺したいほど羨み、憎みつつも、表面上はお友達を装います。


これって今問題になってる、友達を装った嫌がらせ・フレネミーってやつですね。
早速容子への嫌がらせとして、容子のはとこであり、彼女の婚約者予定である大学生・清彦から貰ったシルバーアクセを錆びさせます。
さらに、容子がやっと15の誕生日で、真澄に「好きなドレスを選んで」とクローゼットいっぱいにうなる大量のドレスを見せつけ、大人びた黒のドレスを着ようとしますが、真澄は「私、それがいいわ」と自分が横取りをする。


しかしお人好しの容子「そうね、これは真澄さんが着たほうが絶対似合うわ。それにはこのアクセサリーがぴったりよ」などと甲斐甲斐しくお世話をする始末です。
どっちがご令嬢様で、どっちがそのお相手なのか、既に立場が逆転している予感……


まあいろいろあって、真澄のピアノは音楽学校の一年生でもトップクラスの腕前ということが判明します。

しかし、ダイナミックでドラマティックな演奏を好む真澄と、模範的な優等生(しかし性格はかなり底意地悪い)・神津を大好きな担当教諭の間でトラブル発生。

真澄のピアノを下劣で嫌な音と毛嫌いする教諭と、徹底して自分を嫌う教諭を憎む真澄。
このままではピアニストとして大成できないと危惧した真澄は、教諭を排除しようと目論見ます。
作戦は、教諭宅の近隣の幼児を、彼女が運転する車に轢かせる事でした。
まんまと成功し、人身事故を起こした教諭は地方の系列高校へ左遷されます。


次の真澄の担当教諭・笹川は真澄に対し好意的で、「ここだけの話、あの先生は自分が中心で地球は廻ってると思ってる人だった」とまで言う始末。そこまで嫌われる先生も凄いw
「しかし君もかなり強情だね。妙な癖もある。あの先生がいかにも嫌いそうな」
そこでの真澄の表情が凄まじく怖いです。眉毛が吊りあがって、殺人鬼のようです。もんのすごく癇に障ったご様子です。


しかし、次の瞬間真澄を褒める笹川の言葉に彼女の様子が一変します。
「だがおもしろい。人の顔色を伺うような音しか聞かなかった耳にはね」とのお言葉に、見る見るうちに表情が和らぎ、最後には眉毛も下がって満足そうに優しく微笑む真澄。

この辺りの表情の変化が素晴らしいです!
彼女は自分のピアノを認めてもらいたかったんです。
ただひたすら、そのためだけに生きていると言っても過言ではないかもしれません。

惜しむらくは、上昇志向が強すぎて、「誰にも負けないピアニストになりたい」と思い込みすぎるところ。


容子と真澄のクラスメートで、元真澄と同じピアノ教室所属だった男子生徒・森園が指摘するように、真澄がいると、彼女の都合のいいように彼女を取り巻く環境が変わっていくのですが。

おそらく、真澄は罪悪感というものが欠如しているサイコパスか、あるいは人格障害ではないかと思いました。

恵まれた環境だった、実の父が生きていた時にも彼女は既に悪事を繰り返しているのです。
同じピアノ教室の生徒達にレッスン中止の嘘を伝えたり、カエル嫌いな女子の楽譜にカエルを仕込んでピアノを弾けない騒ぎにさせたり、楽譜の間にガラスの破片が挟まってて怪我をした子がいたり……
嫌がらせの限りを尽くしてます。その隙に自分だけはちゃっかりとレッスンを先に進めています。やだよ、こんな性悪な4年生!((((;゚Д゚))))

義父との劣悪な環境がなくてもこの始末なので、多分ナチュラルボーン犯罪者なのかも。
それでも、真澄の表面はあくまでも美しく優雅で、確かなピアノの技術でその後ものしあがります。



後半に続きます。

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100万人の金色のコルダの中で、吉羅暁彦理事長のエピソードを書いています。モバゲーやっと個人認証して交換等OKになりました。

好きな漫画家と漫画:三原順・シギサワカヤ・樹なつみ・山根和俊・山口貴由・絹田村子・長江朋美・大和和紀・里中満智子・槇村さとる・高橋慶太郎・広江礼威・藤原芳秀
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