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100万人の金色のコルダベースに、吉羅暁彦理事長×日野香穂子の小説・イラスト・漫画を書いてます。 http://kirariji.side-story.net/ 主に吉羅理事長に関することばかり書いてます。 絵は全て自作です♪吉羅暁彦様が麗しすぎてたまりませぬ(*´д`*) <!--shinobi1--><script type="text/javascript" src="//xa.shinobi.jp/ufo/190752100"></script><noscript><a href="//xa.shinobi.jp/bin/gg?190752100" target="_blank"><img src="//xa.shinobi.jp/bin/ll?190752100" border="0"></a><br><span style="font-size:9px"><img style="margin:0;vertical-align:text-bottom;" src="//img.shinobi.jp/tadaima/fj.gif" width="19" height="11"> </span></noscript><!--shinobi2-->
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因みに、私の絵で描いた美悪女・真澄。
こーゆーイメージです。大人びた美女なのです!

続けるつもりでレビュー書いてて、すっかり続きを書いていなかったのに気付きました(^_^;)
また最近読み返しているのでレビューの続きを書きます。

真澄は、何もかもに恵まれすぎている容子を殺したいほど憎んでいます。

容子の母親は病弱で何度も入退院を繰り返しているんですが(病名は明示されていないが、おそらく心臓病。大きな発作があればもって半年、と言われている)、母親がまた容子と似たお優しい人なんです。

「いつもお孫さんが来るのを待っているおばあさんがいるんだけど、来ないのよ。この病室のお花はまだまだきれいに咲いているから」と言うと、容子はお花を持っておばあさんを慰めに行きます。

一見すると非常に美しいですね。一見だけならば。
しかし多分に偽善的でもあります。

そこを鋭く見抜いた真澄は「ほどこせる身分を楽しんでるのよ、あんたは。――ここからあんたを突き落としたらどうかしら」

と、恐ろしい目をして階段を降りる容子の真後ろに立っています。
ここのところの描写が秀逸で、真澄の手がクローズアップされ、血しぶきを連想させるであろう水のような効果がスクリーントーンで貼られています。

「それはできないわね。だって、あんたが私を飼っていてくださるんですものね」

……ここで、殺人鬼のような恐ろしい目をして容子を睨む真澄を目撃した容子の母親が、真澄に疑いを持ちます。

しかし、美しい真澄に惹かれている容子の婚約者候補・はとこの清彦が真澄を庇います。
「あの子が容子を憎んでいる。しかも私の写真の破片が焼けこげてあの子の部屋の真下に落ちてたのよ」

――
清彦は、真澄に「おばさんが君を疑っている」と教えてしまいます。お礼とばかりに清彦にキスしちゃう真澄。
まだ15のはずなのに大人びた美貌で、スレンダーなのに胸も豊かな真澄は妖しい魅力で清彦を誘惑します。

そしてついに体の関係を求められて、一度は拒むけれど「今更?」と言われて体を開きます。
そう、真澄は義兄にレイプされて全身に傷を負って容子の家に担ぎ込まれ、お医者さんもそれを指摘したので、容子の父親も、そして清彦も彼女がレイプ被害に遭ったのを知っているのです。

真澄の体の魅力に陥落した清彦は、以後真澄の手足のように忠実に動きます。

何かと容子や真澄につっかかってくる同級生の優等生イヤミメガネっ子「神津」というのがいるんですが、真澄は実質学年一位の神津をも排除しようと企みます。
世間知らずで真綿にくるまれてほわわんとして暮らしてきた容子ですが、それまでのエスカレーター式の学校から音楽学校に進んだことで、初めて他人からの悪意をもろに受けることになりました。

それは神津や取り巻きからのイヤミだったり。
容子を幼少時から個人レッスンしてくれている青木教授は、実はその音楽学校の大学の教授で、めったに人を教えない立場の重鎮様なのです。


「お金で教授を買った、校内試験の一位も買えるわね」という神津の言葉にショックを受け泣く容子を、真澄は「気にしちゃ駄目よ、ねっ」と背中を撫でて優しく慰めます。
が、「いい気なものね。現実にはお金持ちのお嬢様を振りかざしてるくせに」
…と、面従腹背で、内心では容子を罵っています。

神津がいつも手袋をしているのを逆用し、彼女とそっくりな手袋を購入して容子の手をドアに挟んで怪我を負わせます。

真澄が狡猾なのは、この時友達グループの一人と一緒にトイレに行き、彼女だけは抜け出して素早く容子への傷害を終えていたこと。
で、「あなた見なかった?今神津さんが駆けてったの。すごい勢いで」

目撃証言は、この真澄のものしかありません。
しかし単純なお友達の方は、真澄の言葉を信じていますので、自分は現場を見てもいないのに神津が容子の手を傷つけたと確信し神津を糾弾します。
イヤミな神津は身の潔白を主張し「私がやったんじゃない。あんたたち、私を日頃から快く思ってないから、あんたたちがやったんでしょ」
と、反撃を浴びせてきます。

そこで、「私のしてる手袋なんてどこにでも売ってる。だから最近これを買った人がいるかデパートの店員に聞けばわかるわよ」と言い出し聞き込みに出かけます。
そこで登場するのが真澄の手下となり果てた清彦。
店員になりすましてデパートで待機していて、手袋を探しにした神津に説明するのです。
「あなたと同じ年頃の女の子が買っていった。背が高くて髪が長くてきれいな女の子だった」

……それは真澄です。

間違いないわと確信した神津、真澄は友達のところに忘れ物を届けに、女子寮を訪ねているところでした。
女子寮に乗り込んで真澄を問いただす神津、揉みあったところで真澄が予め持ってたカッターナイフを投げ捨てます。
「神津さんが、容子さんが怪我した時、廊下を駆けてったのを見たのを取り消せって。でなければあのカッターで容子さんと同じように手を傷つけてやるって」

ここまでは、完全に真澄は被害者です。
恐ろしいのは、マンガも最初は真澄が被害者風に描いていることです。

カッターを用意したのも、手袋を用意し偽店員の清彦を配置させたのも、全て真澄が清彦を利用しつつの策略だったことがあとから判明します。
濡れ衣を着せられた神津はそれを晴らす証明もできなかったので、仕方なく転校する羽目になってしまうのです、が……


うざい学年一位神津を追い出し、自分こそが学年一の座にのし上がろうとした真澄ですが、小4まで真澄と同じピアノ教室にいた森園が彼女を阻止します。
ピアノなんてやる気起きねーよとかったるそうな森園くんですが、メタラーっぽいやや長髪です。

小学生の時コンクール入賞して以来鳴かず飛ばずだった森園くんなのですが、真澄と同じ、真澄を好意的に見てくれる笹川先生につくうちに、真剣にピアノに取り組んで見事一位になります。
彼に敗れてなおかつ三位に甘んじざるを得なかった真澄は、屈辱と悔しさでいっぱいです。

真澄は彼のことも排除しなければと画策します。
無垢な容子に接近し、何かと好意的に振舞う森園は、手を怪我してる容子を連弾で助けたり、父親の束縛を厭う容子に共感してくれます。

容子に授業を抜け出させたり、知り合いの演奏するライブハウスに連れて行く…のですが。
真澄は森園と一緒に歓楽街を歩いている容子の写真を撮り、匿名の手紙として容子の父親に知らせます。

案の定、「あんな薄汚れたところに容子の見るものはない」と激昂する弾正氏でした。

森園くんとの交流を巡って、容子とお父様の関係は険悪になってしまいますが、それも真澄の陰湿な告げ口によるものです(匿名の手紙を送りつけている)
容子の手を傷つけたのも真澄ですが、清彦はそれと知っていて真澄を体のいいセフレ扱いにしています。
清彦もなかなか最低な男なんですよこれがまた。

で、ある夜図書室で密会して清彦に体を求められ、さあ躰くっつけて胸を愛撫するよという服の上から撫でてるところを、図書室に本を取りに来た容子のママンに見られてしまいます。

心臓発作を起こして倒れるママンですが、脈があるのを確かめた真澄は庭の池にママンを突き落とすことを清彦にそそのかします。

で、未明――
溺死しているママンの遺体が見つかり激しいショックを受ける容子に、愛犬アマデウスがよく遊んでいるボールが池に浮いてたと真澄が囁きます。
「おばさまはこのボールにけつまづいたのかもね、別にあなたが悪いって言ってるんじゃないのよ」
と、イヤミと嫌がらせをこの時に吹き込んだ真澄――つくづく恐ろしい高一ですね。


あらすじを追っているだけなのに案外と長くなってしまった。
これでもまだコミックス2巻の終盤くらいです。

その3にたぶん続きます~

拍手[3回]

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最近私が夢中になって、繰り返し読んでいるクラシック音楽の漫画があります。
やまむらはじめさん作「天にひびき」。
もうじき10巻が出て完結する予定です。


天才的な閃きを持つ、音大指揮科の「曽成ひびき」という大学一年生の女の子が、主人公ではないですが重要な役割です。
彼女の指揮に憧れの気持ちを持つヴァイオリニスト「久住秋央」を中心に織り成す、音大生たちの群像劇です。


「金色のコルダ」の漫画を読んでいても、いかんせん私は音楽に関しては全くの素人!
メタラーではありますが、己の感覚だけで「いい!」と言ってるだけなので、はっきり言って技術的なことはさっぱりわかりません!


オクターブはわかるが「度」ってなんじゃ?
ダウンチューニング?へ?全然わからん……という、もーほんとに無知の状態です。


数々のコンサートに行くようになり、やっとこさチューニングはラの音で行うんだな~とか、指揮者によってまるで違うんだな~ということが、おぼろげに掴めてきた程度です。


コルダの中で、ど素人だった香穂子ちゃんがどんどん才能を発揮させてスイスイサクサク進んでいるようですが、それはファータも認める天賦の才を持つ香穂子ちゃんだけ!


楽譜を読んだり(この時点で私はアウト。選択授業は美術しか取ってません)、その通りに音を鳴らしたり、ひとつの曲を仕上げていくのがいかに困難か。


コルダとはまるっきり違った視点で、クラシック鑑賞が趣味の作者・やまむらさんが詳細に解説してくれていて、私のようなド素人でも感心させられます。

あとコラムを連載してくれている音楽家の「吉松隆」という方の文章がとても面白い。
素人の知らないクラシック界のあれこれ、内幕を結構きわどいギャランティのラインまで書いているのですが、詳細がすごく面白い。
この方の著作が他にあるなら買って読みたい!と真剣に思いました。


ヴァイオリニストがどうやって弾いていくのかとか、気構えだとか技術的な面においても、もっと早く読んで知っていたかったなあと思います。


クラシックに興味がある人に読んで欲しいです♪
スッキリした見やすい絵なので、きっととっつきやすいと思います。
……秋央くんが、時々のび太くんのように見えるのは私の気のせいか……?
もうじき、11月の29日に出る完結十巻目がとても楽しみです。

拍手[1回]

金色のコルダの漫画版も全17巻持ってますが(ブックオフオンラインできれいなセットが一冊105円で揃いました!)

金色のコルダでamazon検索すると、ともに検索にひっかかってくるのが、宮脇明子さんの「金と銀のカノン」です。

あの有名な、ドラマ化までされた「ヤヌスの鏡」「運命の恋人」の著者の作品です。
めちゃくちゃに面白いです!人間関係の綾だとか、人間の悪意だとか、そんなところまで踏み込んでいる描写は、もはや少女マンガという括りさえ越えています。


リアリスティック劇画っぽい美麗な絵を描く人ですが、主人公の「樋口真澄」が凄まじい悪女なんです。

彼女は貧しい家に育つ中三で、義父は飲んだくれのアル中オヤジ、息子は高校も行ってないか中退のチンピラ、弟妹は幼い。気弱な母に暴力をふるう義父、強気で逆らう真澄です。
義父がやってたらしい定食屋を母とともに手伝う真澄は、腕試しで私立の音楽高校を受験し見事合格しますが、経済的事情につきそこへの進学は断念せざるをえない。


実父が生きていた小4まではピアノ教室に通ってましたが、現状は中学の音楽教師に見込まれて個人的にレッスンを受けているだけです。
成績優秀、美人でピアノの達人と友人も羨むほどの真澄ですが、ある日彼女の美貌に目を付けたチンピラ義兄とその友人達にレイプされてしまいます。

彼女の美貌は義父でさえ着替えを覗いたりするくらいです。
真澄が義兄と結婚すれば丸くおさまるなどとトンデモ理論を言い出すDV被害者の母。これに強気な真澄の怒りが大爆発します。

家出して通りがかった先は、音楽高校受験時に拙いピアノを弾いていた大金持ちのお嬢様、弾正容子の父が経営する劇場。観劇を終えた容子が真澄に笑いかける。

レイプのショックと、あまりに恵まれた容子への羨望で倒れる真澄。彼女を家に引き連れて看護する容子ですが、ここからが悪女真澄の本領発揮です。


義父に「弾正さんの養女にしてもらう」と大嘘をついて電話し義父を呼び寄せます。荒れ狂うアル中義父を見て気色ばむ容子の父。しかもこれまで真澄を養育していた金銭を要求する始末の義父、とことんまで腐ってます。
その義父のいる家には帰せないと言う容子の父、弁護士を立てると言われて追い返される義父でした。

真澄は哀れな自分の境遇をアピールし、容子の同情を買い、弾正家にて一人っ子容子のお相手役として住み込みに成功してしまいます。
いずれは養女にという目論見を隠しつつ、容子を殺したいほど羨み、憎みつつも、表面上はお友達を装います。


これって今問題になってる、友達を装った嫌がらせ・フレネミーってやつですね。
早速容子への嫌がらせとして、容子のはとこであり、彼女の婚約者予定である大学生・清彦から貰ったシルバーアクセを錆びさせます。
さらに、容子がやっと15の誕生日で、真澄に「好きなドレスを選んで」とクローゼットいっぱいにうなる大量のドレスを見せつけ、大人びた黒のドレスを着ようとしますが、真澄は「私、それがいいわ」と自分が横取りをする。


しかしお人好しの容子「そうね、これは真澄さんが着たほうが絶対似合うわ。それにはこのアクセサリーがぴったりよ」などと甲斐甲斐しくお世話をする始末です。
どっちがご令嬢様で、どっちがそのお相手なのか、既に立場が逆転している予感……


まあいろいろあって、真澄のピアノは音楽学校の一年生でもトップクラスの腕前ということが判明します。

しかし、ダイナミックでドラマティックな演奏を好む真澄と、模範的な優等生(しかし性格はかなり底意地悪い)・神津を大好きな担当教諭の間でトラブル発生。

真澄のピアノを下劣で嫌な音と毛嫌いする教諭と、徹底して自分を嫌う教諭を憎む真澄。
このままではピアニストとして大成できないと危惧した真澄は、教諭を排除しようと目論見ます。
作戦は、教諭宅の近隣の幼児を、彼女が運転する車に轢かせる事でした。
まんまと成功し、人身事故を起こした教諭は地方の系列高校へ左遷されます。


次の真澄の担当教諭・笹川は真澄に対し好意的で、「ここだけの話、あの先生は自分が中心で地球は廻ってると思ってる人だった」とまで言う始末。そこまで嫌われる先生も凄いw
「しかし君もかなり強情だね。妙な癖もある。あの先生がいかにも嫌いそうな」
そこでの真澄の表情が凄まじく怖いです。眉毛が吊りあがって、殺人鬼のようです。もんのすごく癇に障ったご様子です。


しかし、次の瞬間真澄を褒める笹川の言葉に彼女の様子が一変します。
「だがおもしろい。人の顔色を伺うような音しか聞かなかった耳にはね」とのお言葉に、見る見るうちに表情が和らぎ、最後には眉毛も下がって満足そうに優しく微笑む真澄。

この辺りの表情の変化が素晴らしいです!
彼女は自分のピアノを認めてもらいたかったんです。
ただひたすら、そのためだけに生きていると言っても過言ではないかもしれません。

惜しむらくは、上昇志向が強すぎて、「誰にも負けないピアニストになりたい」と思い込みすぎるところ。


容子と真澄のクラスメートで、元真澄と同じピアノ教室所属だった男子生徒・森園が指摘するように、真澄がいると、彼女の都合のいいように彼女を取り巻く環境が変わっていくのですが。

おそらく、真澄は罪悪感というものが欠如しているサイコパスか、あるいは人格障害ではないかと思いました。

恵まれた環境だった、実の父が生きていた時にも彼女は既に悪事を繰り返しているのです。
同じピアノ教室の生徒達にレッスン中止の嘘を伝えたり、カエル嫌いな女子の楽譜にカエルを仕込んでピアノを弾けない騒ぎにさせたり、楽譜の間にガラスの破片が挟まってて怪我をした子がいたり……
嫌がらせの限りを尽くしてます。その隙に自分だけはちゃっかりとレッスンを先に進めています。やだよ、こんな性悪な4年生!((((;゚Д゚))))

義父との劣悪な環境がなくてもこの始末なので、多分ナチュラルボーン犯罪者なのかも。
それでも、真澄の表面はあくまでも美しく優雅で、確かなピアノの技術でその後ものしあがります。



後半に続きます。

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プロフィール
HN:
yukapi
性別:
女性
職業:
イラストレーターだったりマンガ描いたり
趣味:
読書・文章を書くこと たまに絵を描く ディスカバリーチャンネル・ヒストリー・ナショジオ・アニプラ視聴
自己紹介:









100万人の金色のコルダの中で、吉羅暁彦理事長のエピソードを書いています。モバゲーやっと個人認証して交換等OKになりました。

好きな漫画家と漫画:三原順・シギサワカヤ・樹なつみ・山根和俊・山口貴由・絹田村子・長江朋美・大和和紀・里中満智子・槇村さとる・高橋慶太郎・広江礼威・藤原芳秀
ゴルゴ13・DD北斗の拳・北斗の拳イチゴ味・仏像のまち 




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